この記事でわかること
- 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』がどんな映画か
- ネタバレに配慮したあらすじと、物語の核心「もしも玉」
- 広瀬すず・菅田将暉ら声のキャストとスタッフ
- 大ヒットした主題歌「打上花火」について
- 原作となった岩井俊二の1993年ドラマとのつながり
夏の夜空に咲く一発の花火を、私たちはいつも下から見上げている。けれど、もし横から見ることができたら——その素朴な問いから始まる物語が、アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』です。
2017年に公開された本作は、観終わったあとも長く心に残る「夏」と「もしも」の物語でした。この記事では、作品の概要からあらすじ、そして物語の核心にある「もしも玉」までを、ネタバレに配慮しながら紹介します。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』とはどんな映画か
本作は、シャフト制作によるアニメーション映画です。総監督を『魔法少女まどか☆マギカ』の新房昭之、監督を武内宣之、脚本を『モテキ』『バクマン。』の大根仁が手がけました。原作は、岩井俊二が1993年に演出したテレビドラマ。そのみずみずしい原案を、四半世紀をへてアニメとして再構築した一作です。
舞台は、夏休みのとある海辺の町。花火大会を目前にした少年少女たちの、ひと夏の「もしも」が、美しい映像とともに描かれていきます。
あらすじ(ネタバレに配慮して)
物語は、クラスメイトたちのある議論から動き出します。「打ち上げ花火は、横から見たら丸いのか、それとも平べったいのか」——子どもらしいその問いが、作品全体を貫くモチーフになっています。
繰り返される夏の一日のなかで、ふたりがたどり着く結末は——。ここから先は、ぜひ本編で確かめてほしい部分です。
物語の核心にある「もしも玉」
本作を語るうえで欠かせないのが、なずなが海辺で拾う、虹色に輝く小さな玉「もしも玉」です。この玉が投げられるたびに時間は巻き戻り、「もしもあのとき、別の選択をしていたら」という世界が立ち上がります。
「もしも」を繰り返す構造は、原作ドラマがもっていた“if(もしも)”というテーマを、よりファンタジックに発展させたものといえるでしょう。誰もが一度は思う「あのとき、こうしていれば」という後悔と願いが、夏の花火に重ねて描かれていきます。
見どころ・魅力
本作の最大の魅力は、なんといってもその映像美です。海辺の町の光と水、夏の空気、そして夜空を埋めつくす花火——どのカットも、一枚の絵として見入ってしまうほどの美しさがあります。
声の面でも見どころが多く、なずな役の広瀬すず、そして本作で声優に初挑戦した菅田将暉の繊細な演技が、キャラクターに生きた呼吸を与えています。
キャスト・スタッフ
主な声の出演とスタッフは次のとおりです。
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 及川なずな | 広瀬すず |
| 島田典道 | 菅田将暉 |
| 安曇祐介 | 宮野真守 |
| なずなの母 | 松たか子 |
| 総監督 | 新房昭之 |
| 脚本 | 大根仁 |
主題歌「打上花火」
本作を語るうえで欠かせないのが、主題歌「打上花火」です。DAOKOと米津玄師によるこの楽曲は、映画の枠を超えて社会現象とも呼べる大ヒットを記録しました。
夏の終わりの切なさと、花火のきらめきを重ねたメロディは、作品の余韻をいっそう深いものにしています。映画を観たあとにあらためて聴くと、歌詞の一つひとつが物語と響き合っていることに気づくはずです。
まとめ
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は、「もしも」という誰もが抱く願いを、ひと夏の花火に託して描いた作品です。美しい映像、繊細な声の演技、そして心に残る主題歌——そのどれもが、観る人の記憶のなかの「夏」をそっと呼び覚まします。
まだ観ていない方は、ぜひ夏の夜に。すでに観た方も、もう一度あの花火を見上げてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
Q. 原作はあるのですか?
あります。岩井俊二が1993年に演出したテレビドラマが原作(原案)です。本作は、その物語をアニメーション映画として再構築したものです。
Q. 声優は誰が担当していますか?
なずなを広瀬すず、典道を菅田将暉、祐介を宮野真守、なずなの母を松たか子が演じています。菅田将暉は本作が声優初挑戦でした。
Q. 主題歌は何ですか?
DAOKO×米津玄師の「打上花火」です。映画公開とともに大ヒットし、作品を象徴する一曲となりました。
Q. 上映時間はどのくらいですか?
上映時間は約90分です。2017年8月18日に公開されました。